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こちらのお品物は、日本ではアイヌ玉として親しまれたものと同じガラスビーズです。ネパールからバイヤーによって持ち込まれたビーズとなっております。
マーブルのような模様が見られ、鮮やかな乳青色が美しいです。

かつて、大量のガラスビーズがヨーロッパで生産され、世界各地に輸出されました。
主にオランダやイタリアなどで生産され、ヨーロッパ人と各地の現地民族との交易の連鎖によって世界各地に広まり、様々な民族に愛用される装飾品となりました。
ガラスビーズは耐用性に優れ、独特の透明感をもつため、多くの民族が装飾品として採用しており、特にアジア地域においては、力や永久の源として珍重され、護符として重用されてきた経緯があります。

このような装飾ガラスビーズは、日本においては、北海道に渡ったものが現地で「アイヌ玉」と呼ばれ、伝統的な装飾品の一部となっています。
また、アジアを含めた世界各地でも、同じように多くの民族によって同様のガラス玉が装飾品に流用されております。
有名なものでは、東南アジアに渡った「ジャワ玉」、インド北東部ナガランドに渡ったナガ族の伝世ビーズ、北アメリカインディアンの毛皮貿易ビーズなどがあります。
中でもナガ族のビーズ文化は、現代においても世界的に有名で、多くのアンティークビーズがインド東部ナガランドから発見されています。

古いものでは７～８世紀に作成されたものもあるようですが、現在流通しているものの多くは、19～20世紀に生産されたアンティーク～ヴィンテージ品となっています。
また、その見た目の美しさから再生産も積極的に行なわれており、現代以降はチェコやインドなどで類似品の生産がされています。


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