YASHICALYNX-10001960年製、富岡光学製とズノー光学製の2台、レンズシャッターカメラの出品です。

ZUNOWは、戦後間もない1950年代前半、国産カメラがドイツの劣化コピーに過ぎなかった時代に、唯一世界のトップに君臨したブランドです。軍事光学技術と高度な職人生産からうまれた先鋭的ハイスピードレンズは、一時期世界最高の性能を誇りました。今や、カメラとレンズは、超プレミアの世界最高価格となっています。そんな手も足も出ないカメラを探すより、昔から語り継がれている噂を便りに探したカメラです。

通常はヤシカと言えば富岡光学製、30台に1台位ズノー光学製のLinx1000、この差は生産台数の違いと思われます。結構人気のカメラのようでしたので、生産が間に合わずOEMに出したのでしょうか？外見の違いがわからなかったので、カメラを分解してみたら中の構造が、ズノー製のレンズに使われている構造とほぼ同じなので、多分間違いはないと思います。

外観、光学系は年代の割合に綺麗だと思います。分解清掃してありますので、シャッター、絞りも動作確認、露出計も動作しています。1台巻き上げレバーの戻りが多少悪いですが、撮影に影響のある部分では無いので、問題はないと思います。純正フードではありませんが、このカメラ用に製作した、フードとフィルターが見つかりましたのでお付けします。

かつてのトップブランドのレンズは、現代のレンズとは設計思想が違うのでしょうか？独特のレンズ滲みに引き込まれます。
2社のレンズを撮り比べて楽しむ方向きです。

ご検討の程、よろしくお願いいたします。