デンオンのシステムコンポ、Prestaの２代目プリメインアンプPMA-7.5Sを出品いたします。
古いアンプ特有の症状がいろいろとありましたが、整備できてます。主にアルコールで接点の改善を行いました。リレーは互換性のある新品に交換してます（画像４）この7.5のシリーズはコンパクトかつパワフルで実用最大出力80W+80W（６Ω）です。大型のトロイダルトランスを搭載しているのが最大の強みだと思います。ほこりが溜まってましたので画像５のように分解して清掃してます。そんなに几帳面にはやってないですが概ね綺麗になってます。外周りは年代相応の傷汚れあります。
当初はフロント右下のソースダイレクトの切り替えスイッチに不具合がありました。少し触ると音量が変わったり、左右のバランスが崩れたりといった具合でした。この機種はここが最大の鬼門です。画像６は音質調整回路の基板ですがいちばん左の青いのが切り替え用のロータリースイッチです。すべての音声信号がここを通過しますのでたいへん重要なスイッチです。このアンプのように経年劣化で接触不良にでもなれば出力に甚大な影響が出ます。36極の脚があって基板の経路も複雑なものとなっています。（画像７）この切り替え部分に関しては音が他のソースに漏れる「飛びつき」と呼ばれる現象が少し顕著なのもこの複雑な経路が影響しているようにも思います。ただしこの「飛びつき」というのは対象の端子にデッキを接続すればほぼなくなります。
切り替えスイッチは６極５接点２連のスイッチが３つ連なった仕様です。あれこれ考えた末に分解して内側のローターを回転させて対角線上の使っていないと思われる接点に変更してます。内部が見れないのですが不具合がうそのように解消されましたのでたぶんこれで正解だと思います。ただし再生しながら切り替えるとどうしてもガリ入ります。メインボリュームは抵抗値計測してますが左右ほとんど差がないので大丈夫だと思います。ラウドネス用のセンタータップも問題なさそうです。LRバランス調整のボリュームにガリありましたので分解して清掃してます。現在のところ左右のバランスも特に問題なくいい音鳴ってます。
しかしながら何分古いものになりますのでご理解いただける方どうぞよろしくお願いいたします。