OLYMPUSPEN-D1962年(S37年）今までのオリンパスペンの最高級を目指して発売されたカメラです。Dは、Deluxe（デラックス）の略で、今までより明るい、大口径F1.9の高性能レンズを搭載しています。
最高速も1/500sに拡張され、LV値直読式内蔵露出計も搭載していますので。指針を合わせるだけで、適正露出を得ることが出来ます。
プロ仕様のペンとも呼ばれ、AEでは無くマニュアルで露出を任意に変えられるのでとても重宝しました。

何十年振りにカメラをチェックしましたら、モルトが加水分解していましたので、モルトを張り替えました。モルトは10数年で劣化しますので、ミラーのモルトのように、ショック吸収の役目はしないので、フェルトのモルトで張り替えてありますので、カメラを落とさない限り後50年は使えるかも知れません。皮ケースも、黒の染め直しをしましたので、艶が出ています。

この後に、更に大口径のF1.7のレンズが搭載されたカメラが発売されますが、距離計を持たないゾーンフォーカスのカメラでは、被写界深度の深いF1.9のレンズの描写の方が、良いのでは無いかと思います。

Penシリーズの中でも、このカメラの描写はフルサイズに迫る描写だと思います。

ご検討の程、よろしくお願いいたします。


P.S
カメラ撮影は、出品中のFUJINON55mmF2.2Macro-Ver.です。
開放でバブルボケ、絞って物撮りも出来るように改装してあります。