五嶽眞形圖(五岳眞形図・ごがくしんぎょうず)

「神仙の道書のなかで、最も重秘なものは、三皇内分と五嶽眞形圖であり、古來、神仙はこの五嶽圖を尊崇して、仙名ある者でなければ、輕々しく授けず。」と『抱朴子』に記されています。
「もし、難病で人が死し直面しているとき、眞心をこめてこの圖を念ずれば必ず全快す。難産のとき、この圖に祈念すれば安産となる。災難に遭って苦しむときに、この圖に念ずれば一切の災難は消え去る。家を新築する際に、この圖を土地の四方に埋めるなら、子孫は繁榮し、その榮華は五代に及ぶ。」と傳えられる靈符です。


除災鎮宅符(じょさいちんたくふ)

その絶大な靈驗で、家の内のあらゆる災難を取り除き、そこかしこに棲みついている種々の邪惡な靈鬼や多くの惡神などの厄難を鎮めるとされている靈符に『除災鎮宅符』があります。
また、莫大な財宝を知らず知らずのうちに家の中に招くことでも知られ、家の中で目立つところに安置するだけで、幸運が舞い込み富貴となれる非常にありがたい靈符と傳えられています。
この『除災鎮宅符』には道敎の最髙神といわれている「玉皇上帝」にはじまり、萬物の祖と仰がれている盤古帝王、人の生死を司る南斗星君と北斗星君、北極星のシンボルとして仰がれている玄天上帝のほか、この世の一切の始源で宇宙の本質ともいわれている『太極』や日月なども描かれています。
さらに、いたるところに財や官職を招く靈符、妖魔を鎮める靈符のほか、「鎮宅」・「光明」・「長命」・「富貴」・「平安」などの吉慶の文字も配置され、この靈符をもつ者が大自然と神々から祝福を受けて安寧を感じさせる極めて安心させられる圖式となっています。
この靈符はご覧いただくとお分かりのように、とても複雑で書写の方法も厳しい原則があり、修練を積んだ者でない限り書写をするのは難しい靈符です。

靈符のサイズ：縦297×横210×厚0.135㎜