インドネシア東トゥンガラティモールフローレス島シッカ郡マウメレの女性たちによって手作りされた、伝統工芸イカット生地(経絣)です。

ジャワ島ではバティック(ろうけつ染め)も有名ですが、こちらは東インドネシアの特徴的な織物文化です。以前シッカを訪れた際に機織りの様子を見学し、布市場で製作者から直接購入しました。

●サイズ(素人寸法)
縦約77.5cm
横幅(フリンジを含まない)約254cm

写真1では横半分に畳んでいます。フリンジ部分は織った時のままの繋がった状態で、全体がループ状になっています。一枚布として使う場合は、フリンジ部分を真ん中で切り離して少しづつ束ねておけば簡単にはほどけません。

アースカラーの細かいボーダー風柄にインディゴブルーと白の星モチーフです。シッカのイカットにはよくこの星(ビンタン)柄が用いられています。ヴィンテージ感がインテリアにもよく馴染みそうです。厚みがありしっかりとした生地で、サラリとした柔らかな肌触りです。

イカットとは、草木、ウコン、赤土などから取れる自然染料で染め上げたコットン糸を、模様に合わせて一つ一つ紡ぎ、丁寧に手織りした素材です。本来は伝統的民族衣装の腰巻き(サルンsarung)ですが、タペストリー、マルチカバー、洋服や半幅帯にも良いと思います。

人工染料を使ったものや機械織りのイカットは比較的安いですが、こちらはpewarnaalam(天然染料)で糸染めしたのち手織りした高価なものです。色が多く、モチーフや柄が複雑であればあるほど高価になります。制作に何週間もかかり、地元でも数千円〜数万円する希少なものです。イカットの織り手が減少し文化が失われつつあり、希少価値が上がっています。

大事に保管しておりましたが、手作り製品のためネップ、刺繍の糸の毛羽立ち、糸を結んだ玉等小さな点ございます。全て手作りの味わいとしてご了承ください。

色はできるだけ現物に近づけていますが、画面によって異なります。たたみじわご了承下さい。

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